1限目
学科 生成AI基礎③
背景画の描き方について
2限目
学科 生成AI基礎③
生成塗りつぶし
3限目
学科 生成AI基礎③
生成AIの活用例(おまけ)
4限目
学科 生成AI基礎③
課題制作
5限目
学科 生成AI基礎③
課題制作
本日のポイント
Illustrator生成AI②背景画です
本日の課題
提出課題はありません。
就職活動に応じた作品制作、ポートフォリオのまとめやコーディングの続きを進めましょう。
背景画の描き方

Adobe Illustratorで生成AIを使って背景画を描く方法は、主に「テキストからベク
ター生成」機能と「生成塗りつぶし(シェイプ)(Beta)」機能を利用します。
これらの機能を活用することで、テキストの記述や既存の画像をもとに、ベクター形式
の背景画を生成できます。以下、手順とポイントを簡潔にまとめます。
テキストからベクター生成
この機能は、テキストで指示を与えるだけで、その内容に沿ったベクターイラストを自動生成します。
背景画のベースとなる要素や抽象的な背景を作成するのに適しています。
手順:
アートボード上に図形を作成 (任意):
背景の範囲を指定したい場合は、長方形などの図形をアートボード上に作成します。
「生成」を選択:
図形を選択(または何も選択していない状態)で、プロパティパネルまたはコンテキストタスクバーの「生成」ボタンをクリックします。
プロンプトを入力:
生成したい背景の説明をテキストで入力します。例えば、「深い森」「夕焼けの海」「抽象的な幾何学模様」など、具体的に記述します。
生成を実行:
「生成」ボタンをクリックすると、AIが画像を生成します。通常、数秒で3つのバリエーションが生成されます。
イラストを選択:
気に入ったイラストを選択します。
編集:
生成されたイラストはベクターデータなので、パスの編集や色の変更など、Illustratorの通常のツールで自由に編集できます。
プロンプトのコツ
具体的に記述:
「森」ではなく「針葉樹林の深い森、霧がかかっている、薄暗い」のように、具体的な情報を加えることで、AIはより意図に近い画像を生成できます。
スタイルを指定:
「水彩画風」「アニメ風」「写実的」など、描画スタイルを指定することで、表現の幅が広がります。
キーワードを活用:
「遠近法」「奥行き」「光と影」「テクスチャ」など、背景画の表現に重要なキーワードを含めることで、より効果的な画像を生成できます。
種類を選択:
生成するベクターの種類として、「被写体」「シーン」「アイコン」「パターン」から選択できます。背景画の場合は「シーン」や「パターン」が適しているでしょう。
生成塗りつぶし(シェイプ)(Beta)

この機能は、既存のベクター画像をもとに、AIが新しい要素を生成したり、スタイルを適用したりします。
既存の素材をベースに背景画を制作したい場合に便利です。
手順:
ベースとなるベクター画像を用意: Illustratorで作成したベクター画像、または他のソースからインポートしたベクター画像を使用します。
画像を選択: 編集したいベクター画像を選択します。
「生成塗りつぶし(シェイプ)(Beta)」をクリック: 画像を選択した状態で、コンテキストタスクバーにある「生成塗りつぶし(シェイプ)(Beta)」をクリックします。
プロンプトを入力: どのような変更を加えたいかをテキストで入力します。例えば、「背景に山を追加」「夕焼けの色にする」「水彩風にする」などと記述します。
「生成(Beta)」をクリック: AIが画像を生成します。
スタイル参照 (オプション): 作成したイラストを選択⇒[スタイル参照]をクリック⇒[アセットを選択]⇒Illustrator内でもとにしたい画像を選択⇒[生成]をクリックすることで、特定のスタイ
ルを反映させることも可能です。
共通のポイント
複数の機能を組み合わせる:
テキスト生成で大まかな背景を作成し、生成塗りつぶしで細かい要素を追加するなど、複数の機能を組み合わせることで、より複雑で表現豊かな背景画を作成できます。
編集を前提に考える:
生成AIはあくまで補助ツールであり、生成された画像をそのまま使うのではなく、Illustratorの編集ツールで加筆修正することを前提に考えましょう。
試行錯誤を繰り返す:
プロンプトや設定を変えて何度も生成を繰り返すことで、より理想に近い背景画を作成できます。
商用利用に関してはAdobeの利用規約を確認:
生成された画像の商用利用に関しては、Adobeの利用規約を確認するようにしましょう。
これらの方法とポイントを踏まえることで、Adobe Illustratorの生成AI機能を効果的に活用し、効率的に高品質な背景画を作成することができます。
特にベクター形式で出力されるため、拡大縮小に強く、様々な用途に活用できます。
生成AIで漫画の描き方
生成AIを使って漫画を描く方法は、まだ発展途上の分野ですが、様々なツールや技術が登場しており、制作の一部を効率化することが可能です。
ここでは、生成AIを漫画制作に取り入れる方法を簡潔にまとめます。
- キャラクター生成
テキストから生成:
描きたいキャラクターの特徴(例:「金髪のツインテール、赤い目、ツンとした表情の女の子」)をテキストで入力し、AIに画像を生成させる方法です。
おすすめツール: Bing Image Creator「ビング イメージ クリエイター」(無料)、Midjourney「ミッドジャーニー」(有料)、Stable Diffusion「ステーブル ディ
フュージョン」(無料)など
既存のイラストを元に生成:
既存のキャラクターイラストをアップロードし、AIにバリエーション(服装違い、表情違いなど)を生成させる方法です。
おすすめツール: MyEdit「マイエディット」(無料プランあり)など
注意点:
生成されたキャラクターはそのまま使用するのではなく、作風に合わせて修正・加筆することを前提にしましょう。
著作権や利用規約にも注意が必要です。
- 背景生成
テキストから生成:
描きたい背景のイメージ(例:「夕焼けの教室」「未来都市の路地」)をテキストで入力し、AIに画像を生成させる方法です。
おすすめツール: Bing Image Creator「ビング イメージ クリエイター」(無料)、Midjourney「ミッドジャーニー」(有料)、Stable Diffusion「ステーブル ディ
フュージョン」(無料)など
既存の写真やラフスケッチを元に生成:
写真をイラスト風に変換したり、ラフスケッチを元に背景を仕上げたりする方法です。
おすすめツール: Adobe Photoshop (生成塗りつぶし)、Canva (マジック拡張)など
3Dモデルと組み合わせる:
3Dモデリングソフトで作成した背景に、AIでテクスチャやディテールを追加する方法もあります。
注意点:
背景もキャラクターと同様、そのまま使用するのではなく、作風や構図に合わせて修正・加筆が必要です。
- コマ割り・ネーム生成
テキストからネーム生成:
物語のプロットやあらすじを入力することで、コマ割りやセリフの草案をAIが生成する試みも研究されていますが、まだ実用レベルには達していません。
今後の発展に期待です。
- セリフ生成
物語の状況やキャラクター設定から生成: まだ発展途上ですが、キャラクターの性格や状況に合わせてセリフの候補を生成する技術も存在します。
注意点:
生成されたセリフは不自然な場合もあるため、必ず人間が確認・修正する必要があります。
画像加工ツールで補助:
一部の画像編集ツールでは、効果線やトーンを自動生成する機能が搭載されています。
漫画制作におけるAI活用の流れ(例)
プロット作成:
物語のあらすじや展開を考えます。
キャラクターデザイン:
AIでキャラクターのベースを生成し、手描きで修正・加筆します。
ネーム作成:
大まかなコマ割りやセリフを考えます。
背景作成:
AIで背景のベースを生成し、手描きで修正・加筆します。
作画:
キャラクターと背景を組み合わせて描き込みます。
仕上げ:
効果線やトーン、セリフなどを追加します。
AIを活用する上での注意点
著作権・利用規約:
生成された画像の著作権や利用規約を必ず確認しましょう。商用利用が禁止されている場合もあります。
AI生成はあくまで補助: AIはあくまで制作の補助ツールであり、全てをAIに任せるのではなく、人間の手で
修正・加筆することで、オリジナリティのある作品に仕上げることが重要です。
倫理的な問題: AIが生成する画像には偏見やバイアスが含まれる可能性もあるため、注意が必要です。

生成AIは漫画制作の様々な工程で活用できますが、現時点ではあくまで補助的な
ツールです。
人間の創造性や表現力が不可欠であることを理解し、AIを効果的に活用することで、
より効率的に漫画制作を進めることができるでしょう。
今後、AI技術の発展により、漫画制作のワークフローは大きく変化していく可能性が
あります。


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